歯科診療を受けるにあたっての、患者さんの権利と責任について
あかまつ歯科クリニックでは、
「患者の権利に関するWMAリスボン宣言(世界医師会)」(世界医師会1981年、1995年修正)等を念頭に、あかまつ歯科クリニックにおける患者さんの権利と責任について、以下の様に定め、公示いたします。
これは、あかまつ歯科クリニックにおける歯科医療の取り組みが、患者さんと医療者の双方の信頼関係と相互理解がなければ、確実に患者さんの利益となり得ないと考えるからです。
患者さんの権利
- 患者さんは、その人格が尊重され、良質で適切な歯科医療を公正に受ける権利があります。
- 患者さんは、歯科医師、歯科衛生士、その他の医療提供者の協力下において、健康を維持するためのメインテナンスケアを継続して受ける権利があります。
- 患者さんは、自分の口腔内の問題について、理解しやすい言葉や方法で、納得できるまで十分な説明と情報提供を受ける権利があります。
- 患者さんは、十分な説明と情報提供を受けた上で、治療方法などを自らの意思で選択する権利があります。
- 患者さんは、治療方法等の決定にあたり、他の歯科医師の意見を求める権利があります。
- 未成年者や、治療について自分で判断することが困難な方については、両親または後見人が説明を受け、治療の選択をする権利があります。
- 患者さんは、自分の診療記録の開示を求める権利があります。
- 患者さんは、診療の過程で医療者が知り得た個人情報を、他人に知られることなく、その秘密が守られる権利があります。
- 患者さんは、診療所で実施する、患者セミナー等の歯科健康教育プログラムを受ける権利があります。
- 患者さんは、あかまつ歯科クリニックに対して、意見や要望を口頭や書面で提出する権利があります。また、それによって、いかなる不利益をこうむることもありません。
- 患者さんは、自分自身の治療やメインテナンスの経過を、歯科医学研究や教育の目的で、医療者に情報として、提供されることについて、十分な説明と情報を得て、その可否を決定する権利があります。
患者さんの責任
- あかまつ歯科クリニックは、患者さんの健康の利益を第一に考えている診療所です。
その診療方針や歯科医療システムをよくご理解いただき、診療にあたってのルールをよくお守り下さい。 - 患者さん自身の治療やメインテナンスが確実に、また有効に行われるために、ご本人の健康に関する情報は、多少に関わらず出来るだけ正確にお伝え下さい。
- 治療計画が順調に進み、治療効果が確実に発揮されるように、ブラッシング等の指示された家庭療法は確実に行って下さい。
- 診療所内では来院されている他の患者さんの迷惑にならないようにお願い致します。
- 日本の保険医療制度においては、欧米に比べて報酬がかなり低く抑えられている治療があります。(欧米の治療費は日本の治療費の10倍?20倍)。このような現状の中でも、あかまつ歯科クリニックは最善の努力をしておりますが、保険適用の範囲も制限されていることがありますので、患者さんの望む診療内容を保険で実施できない場合もあることをご理解下さい。
- 保険外診療(自由診療)については、担当歯科医師もしくはスタッフができるだけわかりやすく説明致します。
- 患者さんが、自由診療の治療内容を望まれた場合でも、歯科医学的に困難な場合など、歯科医師の判断によって、ご希望に添えない場合もあります。
- 治療の開始前または途中で、治療計画の変更を希望される場合は、速やかに担当歯科医師もしくはスタッフにお知らせ下さい。
- 治療計画に同意され、治療を受けられた場合は、治療費のお支払いを滞りなくお済ませ下さい。
- 診療所内の感染防止には、最新の機器とシステムを導入して、最善を尽くしております。そのために診療所が大きな経費を負担していることをご理解下さい。
- 診療所で行っている患者セミナー(実施予定)には、積極的にご参加下さい。
- 健康な口腔を維持するために、治療後も定期的なメインテナンスケアをきちんとお受け下さい。
診療所の責任とお願い
- 大学病院その他の医療機関と提携し、専門医の対応や判断が必要な場合は、それらの医療機関に紹介致します。
- 小児の患者は、担当の歯科医師と歯科衛生士がチームで、成人の患者さんは、患者さんごとに担当の歯科衛生士を配備して(複数歯科衛生士が勤務している場合)、患者さん一人一人の経過を把握しながら、口腔の健康を維持します。
- 患者さんの治療やメインテナンスの過程で知り得た個人情報については、個人情報保護法を守り、その取り扱いを別に定め、その秘密を守ります。
- あかまつ歯科クリニックは、治療と予防を行う歯科医療機関であると同時に、歯科医師や歯科衛生士の卒後研修のための教育機関として門戸を開き、将来多くの歯科医療者の実施研修を受け入れたいと考えております。研修にあたっては、患者さんの迷惑にならないように配慮致しますので、ご理解とご協力をお願い致します。
- 患者さんが、治療に際して、このような研修者が同席することを望まない場合はあらかじめ担当スタッフにその旨お伝え下さい。
- あかまつ歯科クリニックは、プライバシーの保護や感染防止のために診療室は個室とし、さらに多くの設備については国際水準を上回る最新の機器を導入しています。
- 安全で質の高い医療の提供を心がけておりますが、万が一、医療ミスが起きたときには、私たちは事後の最善の治療を行います。また、迅速に患者さんや家族に謝罪し、その経過を十分にご説明します。そして誠意を持って対応させて頂きます。
歯科衛生士の役割
MTM(メディカルトリートメントモデル)において特に重要な役割を担うのが歯科衛生士です。
歯科衛生士とは、歯科衛生士法に基づき免許が与えられている歯科医療職で、う蝕、歯周病を予防するためのプロフェッショナルです。
歯科衛生士の業務としては、歯科予防処置、歯科保健指導、歯科診療補助の3つがありますが、歯科医師と連携を取り高度なチーム医療を提供するという面からも欠かせない存在です。
あかまつ歯科クリニックでは患者さんごとに担当の衛生士がつき(複数の歯科衛生士が勤務している場合)、予防のための治療としてPMTC(歯のクリーニング)やSRP(歯石除去)などを行いながら、長期的に口腔内の管理を行います。
また、患者さんとのコミュニケーションを通じて様々な情報をつかみ、歯科医師へフィードバックするなど、適切な治療を提供するためのバートナーとして、歯科衛生士は重要な役割を担っています。
あかまつ歯科クリニック